【例題も紹介】ラテラルシンキングの特徴4つとポイント5選

ビジネス

こんにちは、凡才です。

以前、別の記事で「ロジカルシンキング」について詳しく紹介しました。

しかし、世の中で求められるのは必ずしもロジカルな考え方だけではありません。

時には感覚とひらめきでロジックをすっ飛ばして、

「その手があったか!」と周りが唸るような”コロンブスの卵”的なずる賢さが必要です。

このような考え方を「ラテラルシンキング」と呼びます。

とはいえ、大事なスキルですが聞いたことがある方は少ないかもしれません。

そこで今回は、ラテラルシンキングについて具体例も交えて紹介します。

ラテラルシンキングなんて聞いたことない!

そんな考え方する必要あるの?

という方におすすめの記事です。ぜひ最後までお読みください。

参考書は以下です。

ロジカルシンキングとラテラルシンキング

ロジカルとラテラル

はじめに、多くの方が聞きなじみがあるロジカルシンキングと比較して紹介します。

ラテラル(Lateral)という言葉は、「水平」という意味です。

なので、ラテラルシンキングは直訳すると「水平思考」といった感じです。

一方、ロジカルシンキングは正解に向けてものごとを掘り下げていくため、

「Vertical Thinking:垂直思考」とも呼ばれます。

ロジカルシンキングが、情報を集めて「深めていく考え方」であるのに対し、

ラテラルシンキングは、多角的な視点で「広げていく考え方」といえます

ラテラルとロジカル
(参考書を基に作成)

考えを広げることが目的なので、ラテラルシンキングには「正解」はありませんし、

常識的に考える必要もありません。

また、求められるのは「結果」なので筋道立てて考える必要もなく、

感覚やひらめきで過程をすっ飛ばして答えにたどりつくことができます。

compare-list
(参考書より抜粋)
凡才
凡才

ここで1つ注意点です。

今回は説明のためにロジカルシンキングと比較しましたが、

本来ラテラルシンキングとロジカルシンキングは

対立するものではなく、お互いを補完し合う関係のものです。

ですから、どちらかが優れているとか必要ないという話ではありません。

ラテラルシンキングは、マルタの心理学者であるエドワード・デ・ボノ(Edward de Bono)博士が提唱した考え方です。

(出典:Wikipedia)

デ・ボノ博士は、以前アイデア発想の記事で紹介した「シックスハット法」の考案者でもあります。

具体例

オレンジ

あまり概念的なことばかり説明してもイメージしにくいと思いますので、

ここで具体例を挙げます。

あなたは家への帰り道の途中、

おいしそうなオレンジが袋詰めのお得な値段で売られているのを見つけて、1袋購入して帰りました。

家に帰って3人の子どもにあげようとしましたが、

中身を見てみるとオレンジの数は13個でした。

3人の子どもに13個のオレンジを均等に分けるにはどうしたらいいでしょうか?

凡才
凡才

有名な例なので、聞いたことがある方もおられるかもしれませんね

さて、あなたならどうしますか?少し考えてみてください。

それでは解説していきます。

ロジカルな考え方でいくなら、

ロジカルな発想の例
  • オレンジの重さを測って、同じ重さ分ずつ切り分ける
  • 3個ずつ分けて、残りの1個を3等分に切り分ける

といった方法が考えられます。

もちろんこれはこれで有効な方法です。

一方、ラテラルな考え方をすると、次のような方法も考えられます。

ラテラルな発想の例
  • オレンジを絞ってジュースにして、同じ量ずつ分ける
  • オレンジの種を植えて、木に実ったたくさんのオレンジを分ける

いかがでしょう。

「オレンジを3人の子に配る」といわれると、

無意識に「オレンジのままの状態で」「今すぐに」という常識的な制限の中で考えてしまいがちです。

しかし、ラテラルな考え方を使うと、上にあるような柔軟な解決法が考えられるのです。

ちなみにラテラルな発想として紹介した2つの方法を思いついたのは、なんとまだ小学校に上がる前の子どもでした。

柔軟な発想力という面で、子どもたちの力がいかに優れているか思い知らされますね。

凡才
凡才

私が思いついた方法は、

「1個は自分がもらって、残り12個を3つずつ子どもたちに分ける」という方法です。

「3人に均等に配る」のが目的なら、

何も「子供たちだけ」に「13個すべて」を配る必要はありませんからね

ラテラルシンキングの特徴4選

ここから、改めてラテラルシンキングの特徴を紹介します。

主な特徴は以下の4つです。

ラテラルシンキングの特徴
  • あらゆる前提から自由になる
  • 今までにないものが生まれる
  • 問題が最短ルートで解決される
  • お金/時間/手間が節約できる

あらゆる前提から自由になる

free

ラテラルシンキングは多角的なものの見方をして、

発想を広げていく考え方です。

そのためには、常識や固定概念は大きな妨げになります。

「こんなことありえない」とか「これはこうあるべきだ」といった考え方から離れて、

自由に思考を遊ばせてみましょう。

固定概念を取り払うのには、以前紹介した「アイデア発想法」などが参考になります。

今までにないものが生まれる

ラテラルシンキングでは、

異質なものの組み合わせや、価値観の逆転させたりといった独自の考え方をします。

これによって、今まで考えもしなかった新しいものが生まれる可能性を秘めています。

ラテラルシンキングは、発明や開発といった場面で大きな力を発揮する考え方なのです。

問題が最短ルートで解決される

先ほども述べたようにラテラルシンキングでは、

常識や固定概念に縛られる必要がありません。

結果までの順序も関係ないので、問題を一気に解決までもっていくこともできます。

いままで誰も気がつかなかった近道や、「その手があったか!」と思うような奥の手が見つかるかもしれないのです。

お金/時間/手間が節約できる

太陽の塔

結果論にはなりますが、ラテラルシンキングで手間やコストを節約できることがあります。

これに関しては、1970年の大阪万博がいい例です。

万博当時、主催者を悩ませていた問題がありました。

それは開場と同時に走り出す人たち。

少しでも早く人気のパビリオンに向かおうとダッシュする人が大勢いたのです。

しかし、入場者に対して会場入り口が狭かったため、

急いでいる人同士がぶつかって大変危険な状態でした。

警備員がいくら「走らないで!」と声を張り上げても効果はありません。

さて、来場者の安全を確保するためにどんな方法があるでしょうか?

真っ先に思いつくのは、

  • 入場ゲートを大きくする
  • 警備員を増やす

とかかなあ…

ところが、当時の主催者が行った対策は全く別のものでした。

その対策とは、

要は「来場者が走らなければいい」ということで、

入場する人たちに小さな会場案内図を配ったのです。

走りながら文字は読めないので、走る人はかなり減ったといいます。

真っ先に思いつく「ゲートの拡張」「人員の増員」に比べれば、

ラテラルシンキングによって、紙資料の配布というはるかに省手間・低コストで解決することができたのです。

ラテラルシンキングのポイント5選

ここから、ラテラルシンキングをするときのポイントを紹介します。

紹介するポイントは以下の5つです。

  • 必要な力
  • 最小の力で最大の効果を
  • 相手の力を利用する
  • 異質なもの同士を組み合わせる
  • マイナスをプラスに変える

必要な力

力

ここでは、いきなり考え方のテクニックではなく、

前提となる力について説明していきます。

どれも難しい話ではなく、意識するかどうかだけでも変わってくる力です。

自分の力がどのくらいなのかイメージしながら読んでみてください。

最小の力で最大の効果を

十二支

とてもラテラルな考え方のひとつです。

皆さんは、十二支の最初がなぜ「子(ねずみ)」かご存じですか?

有名な昔話ですが、実はここにラテラルシンキングの発想が隠れているのです。

相手の力を利用する

世の中は弱肉強食の構図が様々なところで現れます。

そんなとき弱い立場の側が考えることは、

「強者の力をうまく利用できないか?」ということです。

ここでは、自然界で相手の力を利用している生き物を例に、

周りの力の利用法を紹介します。

異質なもの同士を組み合わせる

アイス

本来似つかわしくないもの、合わさることのないものを掛け合わせると、

問題の解決に結びつくことがあります。

ここでは、身近にある「異質なものの組み合わせ」で生まれたものを紹介しながら、

このような発想に必要な要素について紹介していきます。

マイナスをプラスに変える

世の中には、簡単には変えられない不利な条件や制約があります。

これはほぼすべての人が経験あるのではないでしょうか。

そんなとき、「できない」と諦めてしまうのではなく、

発想を転換することで、マイナスだった部分をプラスに変換することができます。

ここでも様々な例を交えながら、発想転換のポイントを紹介します。

以上、5つがラテラルシンキングのポイントです。

各ポイントについてはそれぞれの記事で詳しく紹介していますので、

気になったところから覗いてみてください。

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まとめ

今回は、ずる賢い考え方「ラテラルシンキング」の概要を紹介しました。

ラテラルシンキングとは

多角的な視点で「広げていく考え方」

さらに、ラテラルシンキングの特徴とポイントについて紹介しました。

ラテラルシンキングの特徴
  • あらゆる前提から自由になる
  • 今までにないものが生まれる
  • 問題が最短ルートで解決される
  • お金/時間/手間が節約できる
ラテラルシンキングのポイント
  • 必要な力
  • 最小の力で最大の効果を
  • 相手の力を利用する
  • 異質なもの同士を組み合わせる
  • マイナスをプラスに変える

なんか、ラテラルシンキングをマスターしたくなってきた!

凡才
凡才

ラテラルな考え方もできるようになると、

周りをアッと驚かせるようなアイデアが出せるようになるかもしれませんよ!

参考書にはこれ以外にも、具体例や演習問題などが豊富に掲載されています。

ラテラルシンキングについてさらに詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

以上、凡才でした。

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