こんにちは、凡才です。
前回は、資産形成術の第1回目として、「お金が貯まる仕組みづくり」について紹介しました。
資産形成の入り口が貯金であること。
貯金するためのネット銀行の使い方などをイメージしていただけたのではないでしょうか。
今回は、資産形成の次なるステージとして、いよいよ「投資」のトピックに入っていきます。

投資ってギャンブルでしょ?そんな危ないことしたくない

素人でもできる投資ってある?
という方に役立つ記事です。ぜひ最後までお読みください。
引き続き参考書は、「これだけやれば大丈夫!お金の不安がなくなる資産形成1年生」です。
投資と投機の違い

投資というと、「ギャンブルでしょ?」という風に受け取られる方も多いと思います。
しかし、この記事で目指す投資は、ギャンブルとは別の性質のものです。
お金の世界でギャンブルに近い性質を持つやり方は、「投機」と呼ばれ、
我々が目指す「投資」とは違います。
投資:ゆっくり着実に資産を増やしていくもの(長期目線)
投機:あるタイミングで短い時間にお金を投じるもの(短期目線)
いろいろな考え方がありますが、大まかに説明するとこうなります。
例えば投資の代表ともいえる「株式投資」は、株式を保有する形で企業に資金を提供し、
その企業の将来的成長を通して利益を得る手法で、一朝一夕でお金が増えるものではありません。
しかし、同じ株式でもタイミングを見計らって買ってすぐ売る「トレード」と呼ばれるやり方なら、
短期的売買を繰り返す「投機」になります。
他にもFXやパチンコなどのギャンブルも、短期的取引という点では投機に分類できます。

まさに「機(タイミング)」に資産を「投じる」ことですね
時間はかかりますが、我々のようなお金の初心者が資産を増やすためには、
株式への「投資」がおすすめです。
※決して投機を否定するわけではありません。短期間でまとまった資産になる可能性があるのは投機の方です。ただ、これから堅実に資産形成を始めたいという方には適正なリスクではない場合が多いのでおすすめしません。
おすすめ金融商品は「投資信託」

株式投資が良いと言われても、どこの会社の株を買えばいいか分からないし、
調べる時間もかけたくない、という方が多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめの投資法が「投資信託」です。
名前の通り、自分の資産の運用を専門家に「信じて託す」投資法です。

「なんかうさん臭くない?」
と思われた方は、とても健全な感覚をしています。
基本的にお金の世界では専門家ほど警戒するべきです(手数料を取られるから)。
しかし、投資信託の仕組み自体はしっかりと信用できるものなので大丈夫です。
投資信託には以下の3つのメリットがあります。
- 手軽に分散投資ができる
- 少額から購入できる
- 運用会社が破綻しても資産は守られる
手軽に分散投資ができる
投資信託は、「ファンド」と呼ばれる様々な会社の株の詰め合わせパックに投資するので、
投資信託1つで、数百・数千もの会社の株に少しずつ分散投資することができます。
たとえばA社の株にしか投資していなかった場合と、
その他数百社の株を少しずつ持っていた場合を考えると
A社の株価が下がった時の損失は、その他の会社にも分散投資していた方が小さくできます。
少額から購入できる
株式を個別に買おうとすると、最低でも数万~数十万円が必要となる場合が多いですが、
投資信託の場合は、100円から購入できる金融機関もあります。
株式ほどまとまった資金がなくても、毎月の生活に支障のない範囲で投資を始めることができます。
運用会社が破綻しても資産は守られる
投資信託には、「販売会社」「運用会社」「信託銀行」という3つの金融機関が関わっています。
- 販売会社:投資信託を販売する銀行や証券会社など
- 運用会社:投資信託をつくって実際に運用する会社
- 信託銀行:投資信託の中身である株式を管理する会社
そして、仮に「販売会社」や「運用会社」が倒産しても、投資信託を管理しているのは「信託銀行」なので問題ありません。
さらに「信託銀行」は、投資家から集めた資金を自社財産とは別に管理することが法律で決まっているので、もし「信託銀行」が破綻しても投資家の資産は守られるのです。
このように投資信託は、堅実に資産を増やしたい投資家の方におすすめの金融商品なのです。

できるだけ手間をかけずに、ほったらかして投資をしたい!
という私のようにズボラな人でも大丈夫です (笑)
インデックスファンドを選ぼう

投資信託が良いっていうのは分かったけど、それを選べばいいの?
と悩む方もおられると思います。
投資信託には大きく分けて以下の2種類があります。
- インデックスファンド
- アクティブファンド
インデックスファンド
数百社の株価から算出される指数にもとづいて、指数と同じ値動きを目指す投資信託です。
指数には世界で様々なものがあり、ファンドによってどの指数に連動させるかが変わってきます。
有名な指数だと、アメリカのS&P500、ダウ平均などがあり、
日本の指数だとTOPIXが知られています。
指数の動きで資産の動かし方が機械的に決まるので、
運用担当者の人件費が安く済み、手数料などのコストが安いことが多いです。
アクティブファンド
指数を上回る成果を目指す投資信託です。
運用会社の「ファンドマネージャー」という運用担当者が、
値上がりしそうな会社を探して投資を行います。
投資する会社を選ぶ手間がかかっているので、
人件費などの面でインデックスファンドに比べ手数料が高めですが、
インデックスファンド以上の利益が上げられる可能性もあります。


インデックスファンド | アクティブファンド | |
運用目的 | 指数に連動した値動きで市場の平均点を目指す | ファンドマネージャーが投資先を選定し指数を上回る成績を目指す |
コスト(手数料) | 比較的低い | 比較的高い |
ファンド例 | eMAXISシリーズなど | ひふみシリーズなど |
以上、インデックスファンドとアクティブファンドの違いを説明しましたが、
堅実に資産を増やしたい方に向いているのは、「インデックスファンド」です。
単純にコストが安いですし、実は運用成績の上でも、
インデックスファンドを上回る成績を出し続けているアクティブファンドは、そう多くありません。

せっかく高い手数料払ってるのに、
インデックスファンドの方が運用成績は良いってこと?

ある著名なお金の専門家は、このことを
「金融業界の不都合な真実」と表現しています。
お金の世界では「高いものほど質が良い」とも限らないのです!
「とにかく手間をかけずに投資をしたい人」「積極的に利益を狙わなくてもいいから平均点の投資がしたい人」には、インデックスファンドが最適の投資先と言えるでしょう。
投資のリスクについて

投資をするうえで忘れてはならないのが「リスク」についてです。
ただ、金融の世界での「リスク」は、一般的な意味とは少し異なります。
一般的にリスクというと、「危険性」という意味で使われるので避けれれば避けるほど良いです。
しかし金融の世界でのリスクは、増えるかもしれないし減るかもしれない「不確かさ」のことです。
つまり、ローリスクの金融商品はリターンも低く(銀行預金、債券など)、
リスクが高い商品ほど狙えるリターンも大きく(株式など)なるのです。
残念ながら「ローリスクハイリターン」のような都合の良い商品はありません。
しかし、ハイリスクハイリターンの株式でも、長期投資をすることで、
リスクを抑えることができます。
例えば、以下のグラフは東証1部上場銘柄全体の平均収益率を見たものです。

投資期間が20年以上の長期投資になると、最高、最低、平均すべてで収益率がプラスになっていることが分かります。
これは過去のデータなので、将来もこのようになるという確証はありませんが、
一般的に15年以上保有する長期投資であれば、損をするリスクは限りなく抑えることができる
と言われています。
長期目線で行うのが「投資」、といった意味がお分かりいただけたのではないでしょうか。
人気は「全世界株式」と「全米株式」
具体的にどういう銘柄が人気なの?という疑問を持たれる方もおられると思いますので、
最後に近年人気のファンドを紹介します。
近年人気が高いのは、世界中の株にマルっと投資する「全世界株式」と、
アメリカ株全体に投資する「全米株式」です。
具体的な人気ファンドは以下のようなものです。
ファンドに悩まれている方は参考にしてください。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- SBI 全世界株式インデックスファンド
- 楽天 全世界株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI V S&P500 インデックスファンド
- 楽天 全米株式インデックスファンド

調べていただければ分かりますが、どれも「伝統のある・低コスト」なファンドです!
投資である以上、利益を約束することはできませんが、
下手にアクティブファンドへ投資するよりも堅実な投資先と言えます
※投資は最後は自己責任です。しっかりと内容を把握したうえで、投資するかどうかの最終判断はご自身で責任をもって行ってください。
まとめ
資産形成法の第2弾として、「投資」について紹介しました。
投資とは、長期目線でゆっくり着実に資産を増やしていくもの
そして、おすすめの投資先として「投資信託」を紹介しました。
- 手軽に分散投資ができる
- 少額から購入できる
- 運用会社が破綻しても資産は守られる

ほったらかしでいいなら、なんだかできそうな気がしてきた!

預金金利も低く、給与水準も上がらない日本において、
資産形成のために投資は不可欠のものになりつつあります。
あくまで余剰資金で行うことが前提ですが、
少額ずつでも早めにスタートするのがおすすめです!
興味を持たれた方は、「全世界株」や「全米株」への投資から検討されてみてはいかがでしょうか。
投資で避けられない「リスク」の考え方を学ぶには、
以下の記事もおすすめです。
以上、凡才でした。
よろしければ次の記事もご覧ください。
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