【自分じゃ判断できない!?】寓話「木と雁(かり)」の教訓

ビジネス

こんにちは、凡才です。

気軽に読める寓話を通して、

人生を豊かに生きるヒントを考えるシリーズです。

今回紹介するのは「木と雁(かり)」というお話です。

この記事がためになる人
  • なるべく災難に遭いたくないと思っている人
  • 自分はもっと評価されるべきだと思っている人

参考書は以下です。

あらすじ

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さっそくお話のあらすじを見ていきましょう!

木と雁(かり) 1

むかしむかし、中国で荘子という人が弟子を連れて山の中を歩いていたときのことです。

山道を進んでいると、立派に枝を伸ばした大木を見つけました。

木こりたちはその大木の前で立ち止まったりしますが、

誰も切り倒そうとすることはありません。

こんなに大きな木なのになぜなのかと理由を聞くと、

「この木は役に立てようがないから切らないのです」と木こりは答えました。

すると荘子はこれを聞いて言いました。

「この木は役に立たないおかげで自分の天寿をまっとうすることができるのか」

その後荘子と弟子は山を下り、友人の家に泊まりました。

友人は大変に喜び、もてなしのために飼っている雁を料理するよう召使いに言いました。

すると召使いは尋ねました。

「2羽の雁のうち、1羽はよく鳴きもう1羽は鳴きません。どちらを料理しますか?」

友人は「鳴かない方を料理しなさい」と言いました。

これを聞いて、弟子が荘子に尋ねました。

「山の大木は役に立たないから天寿をまっとうできました。

しかしこの家の雁は、役に立たないために料理されてしまいます。

役に立つのと役に立たないのと、いったいどちらが良いのでしょうか?」

荘子って高校の古典の授業で習ったかも!

凡才
凡才

すばらしい!

孔子、老子、韓非子などたくさんの思想家がいたうちの1人ですね

弟子の質問、かなり答えるのが難しそうですが、あなたならどう答えますか?

ちょっと考えてみてください。

さて、弟子の質問に荘子はどのように答えたのでしょう。

続きを見ていきましょう。

木と雁(かり) 2

荘子はこう言いました。

「私は役に立つのと立たないことの中間でいようと思う。

だが、役に立つのと立たないことの中間すらも偽物だ。だから災難を逃れられない。

1番いいのは無為自然であることだ。

時とともに変化して、自分勝手に動かない。

そうして調和を原則としていれば、災難になど遭うはずがないのだ」

「木と雁(かり)」の教訓

荘子は結局なんて言っているの?

分かるような分からないような…

凡才
凡才

ですよね、気持ちはすごく分かります(笑)

かなり含みというか余白がある言い方なので解釈もいろいろありますが、

私なりの解釈を紹介していきます

このお話から学べる教訓は以下の2つです。

「木と雁(かり)」の教訓
  • 役に立つか立たないかは周りが決めること!
  • あなたにとっての「役に立たない」は、誰かにとっての「役に立つ」

順番に見ていきましょう!

役に立つか立たないかは周りが決めること!

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荘子の言葉を端的に表現すると、こうなると思います。

役に立つのか立たないのかを判断するのは、いつも周りの人です。

そのため、荘子自身も役に立つ・立たないの中間でいようと考えているけども、

しょせん本人が下す判定など「偽物だ」と言っているのです。

むしろ役に立とうとしていらぬことまでしてしまい、災難に遭うこともあります。

たとえば、こんな経験ありませんか。

  • 評価を上げたくて自らすすんで仕事を引き受けたものの、ほかの仕事が忙しくて手が付けられず締め切りを過ぎてしまった
  • これは役に立つぞと思う製品をPRして買ってもらったのに、お客さんからの反響はイマイチでむしろ会社の印象を悪くしてしまった

なんか妙にリアルなシチュエーションだね!

凡才
凡才

そうでしょう、そうでしょう!

なぜなら私が実際に見聞きした状況だからです

役に立つかどうかを判断するのは、周りの人たちです。

自分の基準で評価を変えようとあれこれ動くよりも、自然に移り変わるのに任せる。

そうすればいらぬ災難は回避できる、というのがざっくりした荘子の考え方です。

この「あるがままを受け入れる」という考え方は、後に禅の教えへとつながっていくものです。

凡才
凡才

禅語の話は息抜きにもなる記事なので、

疲れたときに読んでみてください

あなたにとっての「役に立たない」は、誰かにとっての「役に立つ」

今回の荘子の言葉が活きるのが、意外にもビジネスの場面です。

役に立つか立たないを決めるのは周りの人なので、

あなたが「役に立たない」と思うことでも誰かにとっての「役に立つ」こともあるのです。

また、周りの不便を聞いてそれを解消できるようなサービスを考える

という逆説的な活用法もあります。

凡才
凡才

周りの不便 → 解決できれば「役に立つもの」

だから必ず需要があるということですね

これは起業や副業をするときのヒントになります。

たとえば、

  • 自分の家にある不用品を売り出してみたら売れた
  • 自身の経験をもとにしたブログを書いてみたら、多くの人が読んでくれた
  • 友人や親せきから聞いた不満の声から、多くの人の不便を解消するサービスができた

「こんなもの役に立たない」と自分で切り捨ててしまわずに、

周りに向けて発信してみるのが大事です。

副業に関しては以下の記事も参考になります。

まとめ

今回は寓話「木と雁(かり)」のあらすじと、

そこから学べる教訓を紹介しました。

木と雁(かり)

役に立たないから生き延びられる木もあれば、役に立たないから長生きできない雁もいる

  • 役に立つかどうかは周りが決めること!
  • あなたにとって役に立たなくても、誰かにとっては役に立つ

周りから役に立つと思ってもらえるように頑張るぞ!

凡才
凡才

その意気です!

役に立たない認定されて切り捨てられないように、

レベルアップを意識していきたいですね

副業の仕事先を見つけるには、

「クラウドワークス」や「ココナラ」といったサービスの利用がおすすめです。

あなたのスキルや経験が周りの誰かの役に立つことがきっとあると思います。

気になった方は、

まずはどんな案件に需要があるかのチェックから始めてみてはいかがでしょうか。

以上、凡才でした。

よろしければ次の記事もご覧ください。

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