こんにちは、凡才です。
気軽に読める寓話を通して、
人生を豊かに生きるヒントを考えるシリーズです。
突然ですが、あなたにはこんな経験ありませんか?
- 説明が分かりづらいといわれたことがある
- プレゼンをしたのになぜか納得してもらえない
今回は、そんな方に役立つかもしれない「靴のセールスマン」というお話です。
ぜひ最後までお付き合いください。
参考書は以下です。
あらすじ

早速あらすじを見ていきましょう!
香港で靴の製造会社を経営している人がいました。
彼は次なる事業の進出先として南太平洋に浮かぶ孤島に目をつけ、
靴の市場が存在するのかを調べるために2人のセールスマンを派遣しました。
セールスマンは、現地の様子を見てすぐに電報を打ちました。

島の人は靴を履いていません
つまり、この島には市場が存在しません
2人目のセールスマンも、電報を打ちました。

島の人は靴を履いていません
つまり、この島にはものすごい市場が存在します

あれ?
同じ状況を見ているのに、電報の内容は正反対だね

ですね!
同じ状況をどういう風に捉えるかということですが、
そこについては後ほど解説します
お話の続きを見ていきましょう。
2人のセールスマンの報告に納得できなかった経営者の男性は、
マーケティングを専門とするもう1人のセールスマンを派遣しました。
彼は現地の人にインタビューしたうえで、電報を打ちました。

以下の理由から、十分な利益が見込める市場です
- 島の人は靴を履いていないために足は傷だらけであざもある
- 部族長に「靴を履けば足の悩みがなくなる」ことを伝えると大変乗り気だった
- 部族長の見積もりでは1足10ドルなら島民の70%ほどが購入するだろうとのこと
- 彼の見積もりをもとに考えると初年度だけでも5,000足程度は売れる見込み
これらのことを踏まえると、運送コストを差し引いても大きな利益を見込めます
早急に話をすすめましょう
「靴のセールスマン」の教訓
さて、このお話から学べる教訓は何でしょうか。
私が感じた教訓は以下です。
- 同じ状況、悪くみるか良くみるか
- 他者への説明には論理的に根拠を示せ
順番に説明します。
同じ状況、悪くみるか良くみるか

最初に派遣された2人のセールスマンが打った電報は、
同じ状況を見ていたにも関わらず正反対のものでした。
これは「ものごとをどう捉えるか」という点に行きつきます。
普段の生活でも、このような感じ方の違いはよく現れます。
たとえば、
- 電車の出発時間まであと5分:「まだ5分もある」or「もう5分しかない」
- 月の小遣い2万円:「2万円も使える」or「たった2万円しかもらえない」
といった感じで、まったく同じ状況でも悪くみる人と良くみる人がいます。

私は悪く捉えちゃう方だな、あんまりよくないよね

別にそれ自体が悪いことではありませんよ!
ただ自分がそういう方向に捉えがちだという傾向は知っておきたいですね
あなたは1人目と2人目のセールスマン、どちらのタイプでしょうか。
他者への説明には論理的に根拠を示せ

個人的にもっと大切な教訓だと思うのが、
「他者への説明には根拠を示せ」というものです。
1人目・2人目のセールスマンが打った電報は、
「島の人が靴を履いていない」という自分が見た事実にもとづいているものの、
そこから出た結論は個人の主観の域をでていません。

根拠から結論までに飛躍があるので、
経営者も納得しなかったのでしょうね
一方で3人目のセールスマンの電報は、
自分が見た情報に加えて現地の人へ聞き込みした情報も加わっており、
順序だてて根拠を示しながら説明してくれているので、とても納得感のある内容になっています。
これは以前別の記事でも紹介した「ロジカルシンキング」に基づいた説明です。
他者へものごとを説明するにはこの考え方が大事です。
あなたもこんな経験ありませんか?
- 新商品のプレゼンに理解が得られない
- お小遣い増額への交渉に取り合ってもらえない
これはロジカルな説明ができていないことが原因として考えられます。
よく「論理的に考えろ」とは言われますが、誰も論理的な考え方を教えてはくれないので、
気になった方はぜひ記事の方をご覧ください。
まとめ
今回は、寓話「靴のセールスマン」のあらすじとそこから学べる教訓を紹介しました。
3人のセールスマンのうち、経営者を納得させられる報告ができたのは1人だけだった
- 同じ状況、悪くみるか良くみるか
- 他者への説明には論理的に根拠を示せ

納得感のある説明ができるように頑張ります!

ロジカルな考え方はいろいろな場面で役立つので、
知っておいて損はないと思いますよ!
以上、凡才でした。
よろしければ次の記事もご覧ください。
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