【いまの環境が恵まれないと感じている人へ】寓話「オアシスの老人」の教訓

寓話・説話

こんにちは、凡才です。

気軽に読める寓話を通して、

人生を豊かに生きるヒントを考えるシリーズです。

お子様への読み聞かせの題材として、

大人の方は肩ひじ張らない教材などとしてご利用ください。

今回紹介するのは「オアシスの老人」というお話です。

この記事がためになる人
  • 自分は人に恵まれない、環境に恵まれないと感じている人
  • ネガティブ思考に陥りがちな人

に役立つ記事です。ぜひ最後までお付き合いください。

参考書は以下です。

あらすじ

old-man

さっそくあらすじを見ていきましょう!

「オアシスの老人」1

むかしむかし、2つの大きな町の間にあるオアシスに

1人の老人が座っていました。

そこへ通りかかった男性が老人に尋ねました。

男性A
男性A

私はこれから隣の町へ行くつもりですが、

この先の町はどんな町ですか?

すると老人はこう聞き返しました。

老人
老人

今までいた町は、あなたにとってどんな町だった?

男性は顔をしかめて答えました。

男性A
男性A

たちが悪い人間ばかりで、汚い町でした。

うんざりしたので隣町に行ってみようと思ったんです

それを聞いた老人は答えました。

老人
老人

あなたがそう思っているなら、

隣の町もたちの悪い人間ばかりの汚い町だろうよ

えっ、隣町も汚い町なの!?

これじゃあ行く意味なさそうじゃん

凡才
凡才

ところが、そういうわけでもなさそうなんです

続きを見てみましょう

「オアシスの老人」2

しばらくすると、さっきの男性が来たのと同じ町の方角から別の男性がやってきて

老人に尋ねました。

男性B
男性B

私はこれから隣の町へ行くつもりですが、

この先の町はどんな町ですか?

すると老人はこう聞き返しました。

老人
老人

今までいた町は、あなたにとってどんな町だった?

男性はニコニコして答えました。

男性B
男性B

親切な人が多くて、きれいな町です

それを聞いた老人は答えました。

老人
老人

あなたがそう思っているなら、

隣の町も親切な人が多い、きれいな町だろうよ

「オアシスの老人」の教訓

さて、このお話から学べることは何でしょうか。

人によって感じ方は様々でしょうが、私が感じた教訓は以下です。

「オアシスの老人」の教訓
  • 環境の良し悪しは、自分の捉え方次第!

環境の良し悪しは、自分の捉え方次第!

focus

最初に聞いてきた男性には「たちの悪い汚い町」って言って、

次の人には「親切なきれいな町」って…

この老人こそたちが悪いのでは?

凡才
凡才

いえいえ、老人の受け答えも1つの真理を表しています

2人の男性が同じ町について尋ねたのに、老人の答えは真逆のものでした。

そしてお気づきのようにその答えは2人の男性の、

もといた町への印象そのままの答えだったのです。

ここから伝わってくることは、

「同じ環境でも、受け取り方で良くも悪くもなる」ということです。

たしかに、同じ学校の同級生でも「充実した学園生活だった」っていう人もいれば

「つまらない学園生活だった」っていう人もいるね

凡才
凡才

以前紹介した「6人の盲人と象」の寓話にもちょっと関係しますが、

結局はどの側面でものごとを捉えるか、の問題でしょうね

現状の不満にばかり目が行ってしまう人は、

周りの人・環境が変わってもまた新たな不満が生まれてしまいます。

逆に現状のいいところに気付ける人は

人や場所が多少変わっても大きなストレスなく過ごせるでしょう。

そのため、現状に不満を感じたとき

まず変えようとするべきは周りより自分の受け取り方なのかもしれません。

自分の捉え方を変えろって、

言うのは簡単だけど実行するのは難しいんじゃない?

凡才
凡才

確かに、単に「自分の捉え方変えてね」とだけ言われても丸投げ感があるので、

つぎは「現状の捉え方を変えるためのおすすめの方法」を紹介します

現状の捉え方を変えるおすすめの方法3選

今回紹介するのは以下の3つの方法です。

現状の捉え方を変える方法
  • できたこと、満足していることを思い浮かべる
  • ちょっとだけ距離を置いてみる
  • ポジティブな人と話す

できたこと、満足していることを思い浮かべる

現状に不満が出てくるのは、

できていないこと、満足できていないこと

にフォーカスするからです。

逆にいまできていること、満足していることに注目してみてはどうでしょうか。

  • 仕事が全然覚えられない → 覚えよう、成長しようという意欲が人一倍もてている!
  • 部署内の人間関係がギスギスしている → 他部署には仲良く話せる人がいるし大丈夫!

といった感じで満たされていないものではなく、

満ち足りているものに目を向けてみる、という方法です。

「知足」という私が好きな禅の教えにも通じる考え方です。

ちょっとだけ距離を置いてみる

なにか嫌なことがあったとき、

直後は心が乱れてどうしてもものごとを後ろ向きに捉えてしまいます。

そんなときは、あえて距離を置いてみるのも一手です。

たとえば

  • 上司に理不尽なことで怒られた→なるべく近くに行かないようにする
  • 締め切りに間に合わないことが確定した→遅れる連絡だけしておいてちょっと置いておく

などです。

一般的に感情のピークは長時間持続しないといわれます。

1日も原因から距離を置けば、たいていの感情は薄れていくのです。

そこで、ネガティブな感情が高まったら、

原因となるものから意識的に距離をとることでちょっと冷静になれます。

あまり長時間ほったらかすわけにはいかないので、

距離を置く時間は考える必要がありますが、

思い切ってはなれてみるというのも現状の捉え方を変える方法として有効です。

うちは上司にしょっちゅう理不尽に怒られるから

距離を置こうと思ったら1日中ほとんど部屋にいれないかも…

凡才
凡才

それは捉え方どうこう以前に仕事をする環境としてヤバすぎるので、

心が病んでしまう前に部署移動なり転職なりしてしまいましょう

ポジティブな人と話す

相当やばい環境でない限り、周りに何人かはポジティブな発言をする人がいると思います。

気分が落ち込んでしまったときは、そんなポジティブな人と話すのもいいです。

ポジティブな発言をしてくれる人といると、気持ちが前向きになりますし、

次に嫌なことがあったときも「ポジティブなあの人ならこう考えるな」と見習うことができるので、

嫌なことに対して耐性をつけることができるからです。

現状の捉え方を変えたいときは、ポジティブな考え方をしてくれる人と話してみましょう。

以上が現状の捉え方を変える方法3選です。

現状に不満を感じたときは試してみてください。

もしこれらを試しても不満がなくならないのであれば、

寓話に出てきた男性のように「新たな環境」を求めるのも立派な手段だと思います。

まとめ

今回は、寓話「オアシスの老人」のあらすじとそこから学べる教訓を紹介しました。

オアシスの老人

同じ町から来た2人に同じことを聞かれた老人は、

2人が前の環境に抱いていた印象がそのまま次の環境の印象になると言った

  • 環境の良し悪しは、自分の捉え方次第!

さらに現状の捉え方を変える方法についても3つ紹介しました。

現状の捉え方を変える方法
  • できたこと、満足していることを思い浮かべる
  • ちょっとだけ距離を置いてみる
  • ポジティブな人と話す

20連勤、毎日終電帰り残業代なしの現状でもやっていけそうな気がしてきた

凡才
凡才

そんな環境からは全力で逃げましょう!

捉え方を変えるのはあくまで

「身体的・精神的に支障をきたさない環境にいる」ときの話です

この前提に合わない環境からは迷わず逃げましょう

以上、凡才でした。

よろしければ次の記事もご覧ください。

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