【具体例も紹介!】マンダラート法の発想法

マンダラート法 ビジネス

こんにちは、凡才です。

アイデアを思いつく方法として、前回は「シックスハット法」を紹介しました。

どういう風に活用すればいいか、イメージしていただけたのではないでしょうか。

今回はアイデア発想法の第3弾、「マンダラート法」について具体例とともにやり方を紹介します。

マンダラートって何?

具体的にどうやって使うの?

という方に役立つ記事です。ぜひ最後までお読みください。

引き続き参考書は「アイデアを脳に思いつかせる技術」です。

アイデアを脳に思いつかせる技術
created by Rinker

マンダラート法とは

(出典 Wikipedia)

マンダラート法(マンダラチャートとも呼ばれる)とは、

3×3の9マスから、発想を広げていく手法で

「発散的思考」という頭の使い方を利用した発想法と言われています。

発散的思考とは、考えるテーマに対して検討の範囲を広げていく発想法のことです。

具体的な着地点を目指すのではなく、

視点を広げることが求められる発想の初期段階に効果的です。

発散的思考を使った最も代表的な発想法は、

皆さんもご存じであろう「ブレインストーミング」です。

ブレインストーミングではかなり思考の広がりの幅が大きいですが、

マンダラート法では細かくテーマを区切ることで、発想に慣れていない人でも取り組みやすくなっています。

「マンダラート」という言葉は、仏教世界を表現した「曼荼羅」と「アート」を組み合わせた言葉です。

今回紹介するアイデア発想の使い方以外にも、

目標達成のためのフレームワークとしてよく使われ、

学生時代の大谷翔平選手が活用していたことでも有名です。

(出典:J SPORTS)
凡才
凡才

大谷選手の活躍で、マンダラートもクローズアップされました

マンダラート法を考案したのは、デザイナーであり、

現在は(株)ヒロ・アートディレクションズの代表も務める今泉浩晃氏です。

(出典:All About)

デザインコンサルタントとして、人間社会の課題をデザインで解決することを目指し、

「商品」「経営」といった異分野とデザインとの融合を進めました。

そんな中、「思考」のデザインとして1987年に考案したのがマンダラートだったのです。

やり方と具体例

ここから、マンダラート法のやり方についてです。

3×3の9マスが書かれた紙を数枚用意します。

最初に、真ん中のマスに考えるべきテーマを書き込みます。

そして、周りの8マスに真ん中のテーマから連想できること、関連すること、思いついた言葉などを入れていきます。

8マスしかないので、頑張って考えて空欄は残さないようにしましょう。

次に、先ほど考えた8つの言葉の中から気になるものを1つ選び、新しい9マスの中央に書き込みます。

あとは同じように、真ん中の言葉から思いつく単語をまわりの8マスに埋めていきます。

ちなみに、次の紙の真ん中に書く「気になる言葉」は、どれでもOKです。

余裕があるなら、8つの単語すべてで新しい9マスを埋めてみても良いです。

これで、1番最初の9マスと、そこからできた2代目の9マスができました。

これをもう1度、3代目の9マスまで埋めてみましょう。

そして、テーマと3代目に埋められた言葉を見比べると面白い発想が浮かんできます。

ケーキ

いよいよ実践です。お題は「新規オープンする魅力的なケーキ店を企画する」ことにします。

 

記念日

サプライズ

デコレーション

バイキング

[Start]ケーキ

イチゴ

クリスマス

クリームまみれ

オーダーメイド

絶望感

幸せ

胃もたれ

保湿・洗顔

[Start]クリームまみれ

生クリーム

シュークリーム

泡立て

太田胃散

年取った

焼肉

食べすぎ

[Start]胃もたれ

気持ち悪い

油分

食欲ない

甘甘なセリフ

さあ、ここまで出来たら3代目の9マスに入った言葉のいくつかとテーマを組み合わせてみましょう。

太田胃散ケーキ:漢方入りのケーキ?漢方由来の材料で作ったケーキとか?食べれば健康になれそう

焼肉ケーキ:フルーツの代わりに焼肉を挟んだケーキ?そのままじゃなくて、焼くことでよりおいしくなるケーキを出すとか?

食欲ないケーキ:食べなくても味わえるケーキ?ケーキ味の飲み物を提供?

普通のやり方ではなかなか思いつかないアイデアができました。

このように1つの単語から派生させていくというやり方は、

以前の記事でご紹介した「しりとり法」と共通しています。

しかし、しりとり法では「音のつながり」のみで「意味のつながり」がなかったのに対し、

マンダラート法では、派生元の言葉との「関連」や「連想」といった意味のつながりが残ります。

ある単語をきっかけとして「ピンとくる」という感覚を頼りに発想を広げていく手法なのです。

凡才
凡才

自分の直感を信じて、どんどん発想を広げていきましょう

マンダラート用の紙が用意できない!という方は、

デジタルツールを使うのがおすすめです。

Officeのライセンスをお持ちであればExcelを使うのも手ですが、

ブラウザ上で無料で使えるツールもあります。

マンダラート法を使うメリット

立命館大学で建築系の大学生・大学院生100名を対象にした調査によると、

マンダラート法の発想には以下のような効果があることが報告されました。

  • 手法そのものが手軽で使いやすい
  • 思考が発散していくことで、アイデアの量が増える
  • アイデアをブラッシュアップすることができる
  • 意見を共有したり組み合わせたりすることができる

また、マンダラートを用いるとき、マインドマップと併用すると

さらに効果を高められることもわかっています。

国語の授業で、マインドマップで情報の整理をしてからマンダラートに変換すると、

自分の思考の視覚的な整理・分類がやりやすくなったという報告もあります。

まとめ

発想法の1つである「マンダラート法」について紹介してきました。

マンダラート法

3×3マスの中央にテーマを書き、周りの8マスにそこから連想する単語を埋めていく方法

想像力を押し広げるという面では「しりとり法」の方がシンプルかつ確実ではありますが、

自分の感性や関心に基づいて発想を広げたいときには、大変有用な方法です。

以上、凡才でした。

よろしければ次の記事もご覧ください。

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