こんにちは、凡才です。
世界中で活躍を続けるユダヤ人のバイブル、タルムードの説話について紹介するシリーズです。
今回は「キツネとぶどう畑」というお話です。
- リスクをコントロールしたいと思っている人
- アウトソーシングを検討している人
これも学びになる内容なので、ぜひ最後までお付き合いください。
参考書は以下です。
あらすじ

さっそく、お話のあらすじを見ていきましょう。
ある日、キツネがおいしそうなぶどうがたくさん実っている畑を見つけました。
畑に入ってとろうとしましたが、しっかりと柵に囲まれていて、太ったキツネは通ることができません。
そこでキツネは考えました。

それなら野ウサギを捕まえるのをやめて何日か空腹を我慢しよう。
そうすれば痩せて柵を通れるだろう
そこからキツネは巣穴にこもり、何日も空腹に耐えました。
数日後、ようやく柵が通れるくらいに痩せたキツネは、
まんまと柵を通り抜け、狙っていたぶどうにお腹一杯になるまでありつくことができました。

めでたしめでたし?
ただの計画的なキツネの話じゃない?

まあ、そう慌てずに。
考えなきゃいけないのはここからです。
満腹になったところで、キツネはハッと気づいてしまいました。
ぶどうをたらふく食べて膨れ上がった今のお腹では、
入ってきた柵を通り抜けることができないということに。
このままでは自分の巣穴に帰ることができません。
そこでキツネは2通りの方法を考えました。
- 苦しいけど食べたぶどうを吐き出して胃を空っぽにし、痩せた状態に戻す(A)
- 人間に見つかる危険はあるが、畑の中で隠れて入った時と同じように痩せるまで待つ(B)
キツネはどちらを選んだでしょうか?
さて、説話はここで終わりです。実際にキツネがどうしたのかは書かれていません。
それは読んだ人が考えることだからです。
あなたならどちらを選びますか?そしてそれはなぜですか?
考えてみましょう!
「キツネとぶどう畑」で学べること


せっかく空腹を我慢してまでぶどうにたどり着いたのに、吐き出したら全部無駄になる!
畑に隠れて痩せるのを待つ!(B)

ぶどうを盗み食いした後で畑にとどまるなんて危険すぎる!
食べるものはぶどう畑の外でも確保できるから、とりあえず吐き出して外に出る!(A)
など、(A)(B)それぞれ根拠をもって選べると思います。
さあ、では本場ユダヤの親たちが子どもにどう教えるかというと、
実は(A)を選んでも(B)を選んでも、正解とは言いません。
なぜなら、どちらの選択肢も「リスクとリターンのバランスが取れていないから」です。
(A)の場合
人間に見つかる可能性(リスク)はなくなるが、腹に残るぶどう(リターン)もなくなる
(B)の場合
柵を出るとき腹にぶどう(リターン)は多少残るが、人間に見つかる可能性(リスク)も高い
もっと端的に表すなら、
- A:ローリスク・ゼロリターン
- B:ハイリスク・ローリターン
です。投資やビジネスにおいて、これらのモデルは避けるべきパターンです。
事前に「リスクコントロール」すべし!
さて、ではどのような回答なら本家ユダヤペアレンツに納得してもらえるのでしょうか。
それは「リスクコントロールできる方法」を考えることです。
例えば、以下のような答え方です。
- 柵が通れるぐらいの腹加減で食べるのをやめる
- ぶどうを柵の外に持って行き、自分も柵の外に出てから食べる
- 柵を抜けられるリスや、飛び越えられるスズメに頼んで取ってもらう

いや、そんなのアリかよ!

まあまあ…気持ちはわかりますが、子どもの教育用ということもあるので。
柔軟な考え方が大事ということですね
特にリスやスズメに頼んで取ってもらうというやり方は、
ビジネスにおけるアウトソーシングにも通じる考え方です。
安定的に利益(ぶどう)を得るには、
ほかのキツネに真似されないように参入障壁をなるべく高くしておく必要もありますね。
行き当たりばったりではなく、事前にリスクを予測して
適切にコントロールする視点を持ちましょう!
という教訓を教えてくれる説話でした。
ビジネスや投資でのリスクの考え方は以下の記事も参考になります。

一か八かで動いちゃうこともあるから、耳が痛い話だな

特に日本人はリスクを忌避する傾向があります
リスクコントロールの考え方に慣れていないと、
いざというときに一か八かの無謀な行動に走ってしまいます
重大な局面で致命的なリスクを負わなくても済むように、
普段から「適切なリスクをとる」考え方に慣れておきましょう。
アウトソーシングを依頼するなら、業界最大手の「CrowdWorks」や
TVCMもおなじみの「ココナラ」がおすすめです。
あなたの悩みを解決してくれる方がきっと見つかります。
あなたにとってのぶどうを目指しませんか?


まとめ
今回は、タルムード説話の「キツネとぶどう畑」から学べる教訓について紹介しました。
食欲にかすんでリスクをとりすぎてしまったキツネに迫られる決断
「適切にリスクをコントロールせよ」という教訓を教えてくれます

とりあえずタルムード説話の選択肢は信用するなってことは分かったわ

ちょっとひねくれてしまいましたかね(笑)
しかし、用意された選択肢に甘んじず、
自分なりに考えて根拠を持った答えを出す、というのは
ビジネスはもちろん日常生活でも役立つ考え方です!
ぜひあなたも自分なりの回答を考えてみてください。
以上、凡才でした。
よろしければ、次の記事もご覧ください。
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