【投資にもビジネスにも!】タルムード説話「太った牛と痩せた牛」の教訓

太った牛と痩せた牛 お金

こんにちは、凡才です。

ユダヤ人の成功の鍵となる「タルムード」の説話を紹介するシリーズ。

今回は「太った牛と痩せた牛」の説話についてです。

この記事がためになる人
  • 調子がいいとどんどん突っ走ってしまう人
  • 悪いことがあったらその後は良いことが起こると思っている人

に参考になる記事になっています。ぜひ最後までお付き合いください。

参考書は以下です。

ユダヤの教え タルムード 説話集
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あらすじ

cow

早速あらすじを見ていきましょう!

太った牛と痩せた牛 1

あるとき、エジプトのファラオが奇妙な夢を見ました。

ナイル川のほとりに7匹の丸々と太った体格のいい牛が現れ、草を食んでいます。

ところが、立ち去ろうとすると太った牛の後ろから7匹のガリガリにやせこけた牛が現れ、

あろうことか太った7匹の牛を食べてしまったのです。

夢から覚めたファラオは、この夢がどんなお告げなのか国中の預言者に聞きましたが誰もわかりません。

ちょうどその時、牢屋にとらわれていたヘブライ人が夢をよく当てると聞き、

意見を聞いてみることにしました。

トラウマになりそうな夢だね…

凡才
凡才

確かに、あまり見たくないですね(笑)

そんな中でも夢から何かを得ようとする姿勢は見習いたいですね

さて、ファラオがみた夢の意味するところとは。

続いて結末です。

太った牛と痩せた牛 2

そのヘブライ人はファラオにこう言いました。

ヘブライ人
ヘブライ人

エジプトにはこれから7年間の大豊作が訪れます。

その間は採っても採っても実り、豊作に次ぐ豊作になるでしょう。

しかしその後は7年に渡る大飢饉が訪れます。

何の作物も育たず、民が豊作のことを思い出せなくなるほどの大飢饉です

これを聞いたファラオは、このヘブライ人を責任者として任命し、

飢饉への備えを任せました。

ファラオが「どんな対策をするのか」と聞くと、

ヘブライ人
ヘブライ人

豊作の7年間で、収穫を食べつくさずに可能な限り蓄えておきます

と進言しました。

ファラオはその言葉を忠実に守り、食料を可能な限り倹約して貯蔵するようにしました。

かくして豊作の7年の後、預言通り大凶作が訪れました。

その飢饉はエジプトにとどまらず世界にまで及び、7年の長きにわたり人々を苦しめました。

多くの国が大飢饉で富を失ってしまったのに対し、

コツコツと対策していたエジプトは、蓄えていた食料で長き苦難の時期を乗り越えることができました。

このヘブライ人、ただものじゃない!

凡才
凡才

この人こそ、後にエジプトの最高執務官となるジョゼフだったのです!

時代の流れを正確に読み解き、「人類史上最初の経済学者」とも言われるすごい人です

「太った牛と痩せた牛」の教訓

この説話からどんなことが学べるでしょうか。

あくまで1つの見方ですが、私が考えるポイントは以下です。

  • 調子が上向きの時こそ備えよ!
  • 豊作の後に不作は来るが、不作の後に豊作が来るとは限らない

調子が上向きの時こそ備えよ!

pig

今回の説話でもっとも活きる教訓はこれではないでしょうか。

投資やビジネスで業績が上向いていると、利益を最大化しようとして、

有り金全部をつぎ込んでしまう、といったこともやってしまいがちです。

  • 持ち株の株価が爆上がりした
  • 新しい顧客ができて受注が増えた

という流れの中にいると、なかなか備えにまで考えが及ばないのもわかります。

しかし、不測の事態に備えていないということは、

たとえるなら貯金なしでその日暮らしを繰り返すようなものです。

少しでも予測からはずれる事態が起こるとたちまち破綻してしまいます。

これではリスクが大きすぎます。

そこで、普段から業績のいくらかを蓄えとして取り分けておき、

業績の多い時はさらに取り分ける分を増やすなどして、

「リターンの大きな時こそ、リスクへの警戒をする」という心持ちが大事なのです。

お金に関してのバイブル的書物として知られる

「バビロンの大富豪」にも、収入の1/10を蓄えよ

という教訓が出てきます。

調子や業績に左右されずに淡々と積み重ねることが、

最強の備えになるのです。

なお、ここでいう「備え」とは、必ずしもお金だけに限りません。

  • 信頼できる人間関係(家族・親戚・友人)
  • 自らの人的資本(資格をとる・英会話の勉強をする・副業を始めてみる)

なども、リスクへの立派な備えになります。

凡才
凡才

個人的には、牢屋に入っていたジョゼフの言葉を真摯に受け入れた

ファラオの姿勢を見習いたいと思います

多分、私が同じ立場なら疑ってしまう…

豊作の後に不作は来るが、不作の後に豊作が来るとは限らない

少し残念な話ですが、好調な時というのは必ず終わりがきます。

しかし、その逆は成り立ちません。

「不作の後に必ず豊作の時が来る」とは限らないのです。

これは、バブル崩壊後の日本を考えても実感していただけると思います。

バブル真っただ中1980年代後半に絶好調だった日本経済は、

その後長く不況にあえぎ30余年が経過した現在でも決して好調とは言えない状態です。

出典:IMFが日本経済の「失われた30年を認定」(論座)

うちの職場も全然給料上がらないから、景気が悪いのはすごく感じるな

凡才
凡才

最近でもコロナ禍による中国経済の失速など、

世界的にみても「好調な時は必ず終わる」というのは不変の原則のように感じますね

「景気が怪しくなってきてから蓄えれば何とかなるさ」

という気持ちでは長く続くかもしれない不景気を乗り切れないかもしれません。

好調の時こそ、こういう時を意識した備えをしておくことが大事です。

そしてもちろん、不景気の時でも腐らずにコツコツと蓄えを増やす努力も必要です!

このほかにも人によって学べるところがあると思います。

あなたも自分なりに学べるところを探してみましょう。

まとめ

今回はタルムード説話「太った牛と痩せた牛」の教訓を紹介しました。

太った牛と痩せた牛

太った牛が痩せた牛に食べられてしまう夢の意味するところとは。

調子や業績がいい時も、万が一の場合への備えを怠るな!

毎月の貯金から始めてみようかな!

凡才
凡才

自分の貯金で備えられるようになれば、不要な保険の掛け金をごっそり節約できます!

少額ずつでもいいので、コツコツ備えをしておきましょう

以上、凡才でした。

よろしければ次の記事もご覧ください。

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