こんにちは、凡才です。
前回は、アイデア発想法第4弾として、「なぜなぜ」5回法を紹介しました。
どんなふうに活用するのか、イメージしていただけたのではないでしょうか。
今回は第5弾、「等価交換法」について具体例も交えてご紹介します。

等価交換法ってどんなやり方?

具体的にどうやって使うの?
という方に役立つ記事です。
ぜひ最後までお読みください。
引き続き、参考書は「アイデアを脳に思いつかせる技術」です。

等価交換法とは?
その名の通り、考えるテーマを「同じくらいの価値のモノ」に置き換えてみることで、新たな発想を得るという手法です。

この手法は、専門性が高いテーマを取り扱い、さらに分野の専門家が集まっているような場面で効果を発揮します。
そのテーマについて詳しければ詳しいほど、知識や先入観がかえって新しい発想の妨げになることがあります。
そんな時に「等価交換法」で、「同等の価値がある別のモノ」に置き換えてみると、
肩の力が抜けて、意外な発想を生み出すことができるのです。

某メタリックな兄弟が活躍する漫画を彷彿とさせる名前ですよね (笑)
※今回はアイデア発想法としての等価交換法ですが、
不動産の用語にも「等価交換方式」というものがあるそうです。
やり方と具体例
今回の「等価交換法」は、実践しながらの説明という形が分かりやすいと思いますので、
早速実践してみましょう。
お題は、
博物館の学芸員が「博物館でスタートする企画展の来場者を100人増やす方法を考える」とします。
次に、お題の中の「博物館」「企画展」と、
同じくらいの価値のモノは何かを自由に考えます。
「博物館」=研究所、ホテルの高級スイートルーム、テーマパーク…
「企画展」=オーダーメイドスーツ、音楽のプレイリスト、生き物図鑑…
同じくらいの価値というのは、主観で構いません。
正解・不正解はなく、皆さんが感覚的に等価だと思うものを並べてください。
では、浮かんできたモノを使って、テーマを「等価交換」してみましょう。
研究所でオーダーメイドスーツを100着売る
そして、ここから、どうやって「研究所」で「オーダーメイドスーツ」を100着売ることができるか考えましょう。
【コンセプト】スーツにこだわりを持ち始めた若者に来てもらう
(方法1)選ばれた人のみが購入できる「特別感」の演出
(方法2)この時しか一般公開しない区画で「施設内ツアー」を開催する
(方法3)研究施設ならではの精密機器で体型を測って作る
今度はこれを、本来のテーマである
「博物館でスタートする企画展の来場者を3日で100人増やすには何をすればいいか」に当てはめてみます。
ここからさらに発想を広げて、例えば「特別感」の演出として、
受付で出された問題に正解できた人のみ入場できる仕組みにする案や、
「裏側がイメージしにくい」ことを逆手に取った非公開エリアの見学ツアーをセットにする
という方法などが考えられます。
いかがでしょうか。
普通、間口を広げる方向に行きがちな博物館で、
あえて「特別感」を演出するという考え方は、等価交換したからこそ出てきた新しい発想ではないかと思います。
まとめ
アイデア発想法のひとつである「等価交換法」について紹介しました。
考える対象を「価値が等しい別のもの」に置き換えることで、新たな切り口のアイデアを発想する
専門であるがゆえに縛られた発想力が、「等価交換法」で自由になります。
自分の専門領域で行き詰ることがあったら、ご活用ください。

某兄弟の活躍が見たくなった方は、こちらをどうぞ (笑)
以上、凡才でした。
よろしければ次の記事もご覧ください。
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