こんにちは、凡才です。
気軽に読める寓話を通して、
人生を豊かに生きるヒントを考えるシリーズです。
お子様への読み聞かせの題材として、
大人の方は肩ひじ張らない教材などとしてご利用ください。
今回紹介するのは「泣きばあさん」というお話です。
- 自分は運が悪いと感じている人
- ものごとの嫌な面にばかり注目してしまう人
という方に役立つ記事です。
ぜひ最後までお付き合いください。
参考書は以下です。
あらすじ

早速あらすじを見ていきましょう!
むかしむかし、南禅寺というお寺の前に「泣きばあさん」と呼ばれる女性がいました。
その女性は天気がいい日でも、雨の日でもいつでも泣いていました。
あるときお寺の和尚さんが不思議に思って彼女に尋ねました。

なぜいつも泣いてばかりいるのですか?
するとおばあさんはこう答えました。

私には2人の息子がおり、
1人は雪駄屋を、もう1人は傘屋を営んでいます。
天気がいい日は傘屋の商品が売れないので、傘屋の息子がかわいそうです。
雨が降ると雪駄屋の商品が売れないので、雪駄屋の息子が不憫です。
そう思うと、晴れていても雨が降っても泣かずにはいられないのです
すると和尚さんは、

私が一生うれしくありがたく暮らせる方法をお教えしましょう
と言いました。

毎日泣いてばかりじゃつらいよね、
どうすればいいんだろう…

さて、和尚さんはこの後どんなアドバイスをしたのでしょうか。
ちょっと考えてみてください
自分なりの考えができたら、続きを読んでみましょう!
和尚さんはおばあさんにこんな話をしました。

世の中は幸せばかり続くものではありませんが、
同じように不幸ばかり続くものでもありません。
あなたは不幸なことばかりを考えて、幸せなことを考えないから泣くことになるのです。
たとえば、こう考えてみてはどうですか?
- 晴れた日は雪駄屋が大繁盛している
- 雨の日は傘屋が目の回るような忙しさで品が売れている
こう考えれば、晴れた日も雨の日でも嬉しく感じません
この話を聞いてから、
おばあさんは泣くことなく楽しく暮らしたそうです。
「泣きばあさん」の教訓
さて、この寓話から学べる教訓は何でしょうか。
私が思うのは、以下です。
- ものごとは考える視点によって良くも悪くもなる
ものごとは考える視点によって良くも悪くもなる


考えてみると和尚さんの言葉って、
おばあさんがやっていたことをただ裏返しただけだよね

そうですね!
繁盛しない方に焦点をあてていたのを、
繁盛している方に焦点をあてるようアドバイスしたのです
言われてみると「なんだそんなことか」って思っちゃいませんか?
世の中には様々な立場の人がいます。
なので、どんな出来事も一概に「良いこと」「悪いこと」と分けることはできません。
良いか悪いかはそれぞれの立場によって感じ方が違ってくるからです。
たとえば、近年の新型コロナウイルス感染拡大により、
- 外食産業
- 旅行代理店
- タクシー、航空機などの交通機関
- 宿泊業
といった業界は、廃業に追い込まれかねないような大打撃を受けました。
しかしその一方で、
- マスク、消毒液といった衛生用品業界
- 人と接触せずに楽しめるゲーム業界
- 密を避けて気分もリフレッシュできるキャンプ用品業界
などはコロナ禍をきっかけに大きく業績を伸ばしました。
このようにある立場では逆風となる出来事でも、
立場が変われば追い風になっていることが多々あります。
どうせ同じ出来事を経験するなら、悪い出来事として捉えるより、
いい出来事として捉えたいですよね。
日常でこれを活かすとすれば、たとえば
- いつもより渋滞していて遅刻してしまった → 渋滞も見越して早めに出発する習慣づけの動機になった
- 処理しきれない仕事を押し付けられる → 自分の負荷を見て、無理そうなら周りに助けを求めるタスク管理能力を磨くことができる or 環境がひどすぎるので転職しようと固く決意できた
というように、
悪い出来事が起きたと感じたときは、
視点を変えて良い出来事に変換できないか考えてみると
落ち込むことや凹むことも減りそうですね!
まとめ
今回は、寓話「泣きばあさん」のあらすじとそこから学べる教訓を紹介しました。
ものごとを悪い方向から捉えて泣いていたおばあさんは、
見方を変えることで楽しく暮らせるようになった
- ものごとは考える視点によって良くも悪くもなる

こういう考え方ができるようになると、
運が悪い日なんてなくなっちゃう気がするね!

素晴らしい!
まさにその考え方を表現したのが
「日々是好日」という有名な禅語です
私も好きな言葉の1つです
禅語について詳しくは以下の記事も参考にしてください。
以上、凡才でした。
よろしければ次の記事もご覧ください。
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