こんにちは、凡才です。
ずる賢い考え方の「ラテラルシンキング」について、以下の記事で概要をお伝えしました。
今回は、3つ目のポイントとなる「異質なもの同士を組み合わせる」ことについて、
具体例や注意点なども踏まえて紹介していきます。

いいアイデアってどうやって考えたらいい?

ものを組み合わせるときに注意点もあるの?
という方に役立つ記事です。ぜひ最後までお読みください。
参考書は以下です。
異質なものを組み合わせた成功例
私たちの身の回りには、今回のテーマとなる「異質なものの組み合わせ」で生まれたものが色々あります。
例をいくつか紹介します。
- アイスクリーム × コーン
- 電話 × デジカメ
- 飲食店 × バー
アイスクリーム × コーン

1904年にアメリカのセントルイスで万博が開催されていました。
会場内でアイスクリームが販売されていましたが、ある問題に悩まされていました。
それは、「容器」の問題。
当時、お店では金属の容器にアイスクリームを入れて提供していました。
食べ終わったお客さんがきちんと容器を返却してくれれば問題ないのですが、そのまま持ち帰ってしまう人もいたため、容器は常に不足気味だったそうです。
これに困った店主が、周りを見回した時にあることを閃きました。
アイスクリーム店の隣では「ザラビア」というエジプトのお菓子が販売されていました。

エジプトの揚げドーナツのようなお菓子です
もとは平らな形でしたが、これを円錐状に加工してもらい、その中にアイスクリームを入れることにしたのです。
こうすれば食べられる容器になりますし、もちろんそのまま持ち帰られても問題ありません。
さらにアイスクリームが売れれば売れるほど、お互いの店の利益にもなります。
これがアイスクリームコーン誕生のストーリーです(諸説あるようですが)。
電話 × デジカメ

この組み合わせの力で普及したのが、携帯電話です。
一見無関係な「電話」と「カメラ」を組み合わせたことで、
携帯電話のツールとしての価値は大きく高まりました。

さらにスマートフォンでは、アプリをダウンロードして使うことで、
「電話 × ○○」という組み合わせを何通りにも拡張させることができるようになりました。
まさにラテラルな考え方の産物といえます。
飲食店 × バー

昼はそば屋で、夜になるとバーに変身する「そばバー」というお店が都内にあるそうです。
そば屋特有の和風の内装が、バーになった時も独特の風情を醸し出すため、
「通」の間で人気になっているそうです。

コロナ禍をきっかけにして、
- 昼は弁当屋、夜は居酒屋
- 昼はかき氷店、夜は定食屋
みたいな、色んな営業形態の店が出てきたよね!

緊急事態宣言等に伴う「夜間営業時間の短縮」や「アルコール類提供禁止」などの制約が、
飲食店業界全体の「ラテラルシンキング」を促進する結果になりました。
(お店の方は想像を絶する苦労をされていると思いますが)
ここまで、「異質なものを組み合わせた」例をいくつか見てきました。
ここからは、どうすればそのような組み合わせを見つけられるのかについてです。
「意外な組み合わせ」を見つけるためのポイント3つ
上で紹介したような、成功できるような「組み合わせ」を見つけるためのポイントは、
以下の3つです。
- 「抽象化する力」と「セレンディピティ」を鍛える
- 成功例から転用していく
- とにかくメモを習慣化する
「抽象化する力」と「セレンディピティ」を鍛える
以下の記事で、ラテラルシンキングに必要な力について紹介しました。
このうち、今回のような「異質なものの組み合わせ」に大切になってくるのが、
「抽象化する力」と「セレンディピティ」です。
抽象化する力の鍛え方として紹介した、新聞紙の用途を考える訓練は、異質なものの組み合わせを考えるときに、大いに役に立ちます。
私たちはどうしても「これは○○という役割のもの」という先入観に縛られがちですが、
それを取り払えたときに新しい組み合わせが浮かんでくるのです。
さらに、このような組み合わせは偶然から生まれることが多いです。
そのような偶然を逃さずに、キャッチ出来るかどうかという点において「セレンディピティ」も大きなポイントになります。
成功例から転用していく
組み合わせを考える場合、すでにある成功例をベースに考えていくとやりやすいです。
例えば、先ほどの携帯電話の例でいけば、「電話 × デジカメ」という成功例から
- 電話 × テレビ
- 電話 × ポータブルオーディオプレーヤー
- 電話 × ICレコーダー
のような転用例が考えられます。
その意味で、組み合わせを考えるときに1番難しいのは「最初の突破口」を見つけること
つまり0→1にすることなのです。

この点は、ブログとも似ているかもしれませんね。
とはいえ、注意点もあります。
「組み合わせにも相性がある」ということです。
いくら「電話 × ○○」という考え方の転用が有効だとわかったとしても、
- 電話 × 洗顔ブラシ
- 電話 × 掃除モップ
- 電話 × スプーン
という組み合わせで、どれほどの需要が見込めるでしょうか。
組み合わせるときには、「同じ本質のもの同士」でなければうまくいきません。
電話とデジカメ、テレビ、ICレコーダーが組み合わせやすかったのは、
「持ち運びたい情報機器」という共通の本質があったからなのです。

ここでも「抽象化する力」が必要になってくるということです
とにかくメモを習慣化する

組み合わせる「材料」がなければ、相性のいい組み合わせも見つかりません。
そこで組み合わせの材料を増やすためにおすすめなのが、「メモ」を取ることです。
日常生活の中で見つけた「面白いと思ったもの」「興味を惹かれたもの」などをすかさずメモしておくのです。
ただ、このメモの目的は「後で見返す」ことではありません。
メモをとるというアウトプットをすることで、情報を頭にインプットすることが目的です。
そのため、このメモは、後々繰り返し参照するようなことはしなくてもよく、「そのまま放置」で構いません。

でも、書くだけでおしまいのメモって意味あるの?

あります!たとえそのメモが「組み合わせ」に繋がらなかったとしても、
メモしてしまった内容については脳のメモリを使って記憶しておく必要がなくなるので、
記憶に割いていたワーキングメモリを使って別のタスクを処理できます。
つまり、メモを積極的にとることは「仕事術」としても有効な手段なのです。
以上が、「意外な組み合わせを見つけるための3つのポイント」です。
いざというときに「組み合わせ」を閃くには、
日頃から「抽象化する力」をトレーニングしたり、メモをとったりという積み重ねが大事なのです。
まとめ
今回は、ラテラルシンキングのテクニックの1つである「異質なものを組み合わせる」について、
具体例とともに、ポイントを紹介しました。
- 「抽象化する力」と「セレンディピティ」を鍛える
- 成功例から転用していく
- とにかくメモを習慣化する

とりあえず、面白そうなことを見つけたらメモすることから始めてみようかな

いいですね!
メモを習慣化することは、ラテラルシンキング以外にも多くの効果が期待できるので、おすすめの習慣です
以上、凡才でした。
よろしければ次の記事もご覧ください。
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