こんにちは、凡才です。
前回は、アイデアを思いつく方法の3つめとして「マンダラート法」を紹介しました。
どんなふうに使えばいいかをイメージしていただけたのではないでしょうか。
今回は、第4弾として「なぜなぜ」5回法について、具体例とともに紹介します。

なぜなぜ5回法って何?

具体的にどうやって使うの?
という方に役立つ記事です。ぜひ最後までお読みください。
前回と同様、参考書は「アイデアを脳に思いつかせる技術」です。

「なぜなぜ」5回法とは?
もともとは、日本が世界に誇る企業「トヨタ自動車」の生産現場で、問題が発生した際の業務改善を目的として編み出された発想手法です。

製造業の現場で不良が発生したとき、根本原因を把握するためによく使われます
名前の通り、書かれた問題に対して「なぜ○○なのか?」と問いかけ、「なぜなら□□だから」と回答するのを5回繰り返すという非常にシンプルなやり方です。
なぜなぜ分析と呼ばれることもあります。

この時の質問は、ごく単純な質問や初歩的なもので構いません。
というよりも深く考えず直感的に感じた「幼稚な質問」ぐらいがちょうどいいかもしれません。
何事も深く考えすぎると思考が偏ってそれにとらわれてしまい、本質的な部分に気づきにくくなってしまうからです。
直感的に思った「疑問」に即答していく感覚で「質問」しましょう。
その方が、問題の核心部がより洗礼されて現れてくるはずです。
やり方と具体例
やり方については、先ほど説明しましたので、今回は早速実践してみましょう。
テーマは、「仕事でうっかりミスが多い」として考えてみます。
テーマ | 仕事でうっかりミスが多い |
質問① |
なぜうっかりミスが多いのか? |
回答① |
なぜなら準備が足りないから。 |
質問② |
なぜ準備が足りないのか? |
回答② |
なぜなら時間が割けないから。 |
質問③ |
なぜ時間が割けないのか? |
回答③ |
なぜなら他の仕事を優先してしまうから。 |
質問④ |
なぜ他の仕事を優先するのか? |
回答④ |
なぜなら納期が迫っているから |
質問⑤ |
なぜ納期が迫っているのか? |
回答⑤ |
なぜならもともと短めの納期設定だったから。 |
結論 |
他の仕事の納期を調整すれば、うっかりミスを減らせる! |
普通に考えるだけだと、ミスが多いなら「2重チェックをしろ」とか、「マニュアルを見ろ」といったその仕事単体にフォーカスした発想に落ち着きがちです。
しかし、「なぜなぜ」5回法によって、問題はむしろ「他の仕事の納期」にあることが見えてきました。
「ある仕事のミスを減らしたいなら、他の仕事の納期について考えよ」ということです。面白いですね。
このように、我々の予想に反して「原因」と「結果」は直接近くにはないことが多いのです。
もちろん、問題がもっと根深い場合、5回の「なぜ」では核心にたどり着かないこともあります。
5回とはあくまで目安なので、どこまで繰り返すかを判断するにはある程度慣れが必要かもしれません。
しかしそれでも、「なぜなぜ」5回法は、
簡単な質疑応答の繰り返しで「原因」に気づかせてくれる素晴らしい発想法なのです。
これは、相手の立場で伝わりやすいメッセージを考えるときにも活用できます。
「なぜなぜ」5回法を使うときの注意点
課題の真因にたどり着くことで新たな発想をもたらしてくれる
「なぜなぜ」5回法ですが、使うときの注意点もあります。
- 1人だけで考えず、できるだけ複数人で考える
- 挙げられた以外の要素の可能性もある
- 思いついたアイデアによって新たな課題が生じることもある
特に、思考を深掘りしていくロジカルシンキングの考え方に基づいている分、
限定的な事象の見方に陥ってしまいやすいので、
複数人で考えて多角的な視点を取り入れるように常に意識して運用しましょう。
まとめ
アイデア発想法の1つである「なぜなぜ」5回法について、紹介しました。
「なぜ○○なのか?」→「なぜなら□□だから」を5回繰り返して、原因と対策を発想する
この手法はビジネスだけに限らず、家庭のことや勉強、人間関係など多くの場面で活用できます。
気軽に試せる発想法なので、ぜひご活用ください。

さっそく、身の回りの問題で試してみます!

思いもよらない解決法が見えてくるかもしれませんよ
以上、凡才でした。
よろしければ次の記事もご覧ください。
コメント