こんにちは、凡才です。
気軽に読める寓話を通して、
人生を豊かに生きるヒントを考えるシリーズです。
今回は「3杯の茶」というお話です。

歴史に詳しい人はご存じのエピソードかもしれません
- 上司にもっと評価されたいと思っている人
という方に役立つ記事です。ぜひ最後までお付き合いください。
参考書は以下です。
あらすじ

早速あらすじを見ていきましょう!
ある日、鷹狩りに出かけた豊臣秀吉はのどが渇いたため、あるお寺に立ち寄りました。

誰か、茶を持ってまいれ
と言った秀吉のもとへ、1人の童子(仏典の勉強しながら雑役に従事する少年)が、
大きな茶碗に7~8分ほど入ったぬるいお茶を持ってきました。
秀吉はこれをグイっと飲み干し言いました。

うまい!もう一杯くれ
すると、童子は前より少し熱いお茶を、茶碗の半分ほどだけいれて持ってきました。
秀吉はこれも飲み干し、少年の機知にたいそう感心しました。
そして、試しに

もう一杯くれ
と言ってみました。
すると少年は熱く煮立った茶を、小さな茶碗に少しだけ入れて持ってきました。
秀吉は少年の気働きに感心し、寺の住職にお願いして
少年を小姓(雑用や護衛をする武士)として取り立てることにしました。
この少年こそ、のちに奉行職を授けられる石田三成だったのです。

なんか歴史の教科書で読んだことあるエピソードかも!

「三献茶」として有名な逸話です
これが史実かどうかは懐疑的な声もあるようですが、
2人の人柄をよく表しているお話ですよね
JR長浜駅前にはこのエピソードを再現した銅像があります

「3杯の茶」の教訓
さて、今回のお話から学べる教訓は何でしょうか。
私が感じた教訓は以下です。
- 小さな気配りができると重宝される
- 気配りに気付いて評価してくれる人についていけ
順番に見ていきましょう。
小さな気配りができると重宝される
三成が持っていったお茶には以下のような気配りがされています。
- 1杯目:早くのどの渇きをうるおせるように、がぶ飲みできるようなぬるい温度でたっぷりと
- 2杯目:のどの渇きが落ち着いたところで、香りや味を楽しめるような少し熱めのお茶を半分ほど
- 3杯目:さらにゆっくりと味わってもらうために、熱いお茶を少しだけ
たかがお茶といえど、細やかな心遣いに満ちています。
このような気配りができる人は、やっぱり上司などからも可愛がられます。
それは戦国時代でも現代でも一緒です。

たしかに!
自分が上司でも気が利く人にいろいろお願いしちゃいたくなるわ
つまり、気が利くというのはそれだけで大きな武器になるのです。
とはいえ「気が利く人になりましょう!」と言われても、困ってしまうかもしれませんね。
ヒントになるかはわかりませんが、一般的に気が利くといわれる人の特徴は以下のような点です。
- 周りをよく見ている
- 聞き上手
- 言われなくても察して動く
- あいさつ、お礼をしっかりする

私自身もあまり気が利かない方なので、修行中です!
このうち、「聞き上手」という部分については、以下の記事が参考になります。
気配りに気付いて評価してくれる人についていけ

先ほど「気が利く人になると重宝されるよ」と書きましたが、
それには大事な前提条件があります。
それは「気配りに気付いてくれる人がいる」ということです。
今回のお話の中でも、三成がどれだけ気を配って温度や量を変えたお茶を出しても、

あぁ、のどの渇きがなくなって満足だ
ぐらいの受け取り方しかされなければ、その後登用されることもなかったかもしれません。
秀吉が気配りを感じられる人だったからこそ、成り立つお話なのです。
これも現代を生きる我々に活かせる大事な教訓です。
自分自身が分け隔てなく気を配るのはもちろんのことですが、
頼りにしたりついていくのは「気配りに気付いてくれる人」がいいです。
なぜなら、「気配りに気付ける人は、その人自身も気が利く人であることが多いから」
そんな人が周りにいてくれると、人間関係も仕事も圧倒的にやりやすくなります。

うちの上司はそういうとこ全然気づいてくれないんだよな

必ずまわりにあなたの気配りに気付いている人はいます!
人づてに聞いてあなたの気づかいに気付くということもあるので、
腐らずに気配りはしていきたいですね
まとめ
今回は、寓話「3杯の茶」のあらすじとそこから学べる教訓を紹介しました。
秀吉は三成の行き届いた心遣いを感じ、感心して登用することにした
- 小さな気配りができると重宝される
- 気配りに気付いて評価してくれる人についていけ

よし!気が利く人になれるように周りをよく見てみよう

まずはあなたの周りにいる「気が利く人」が
どんなふうにふるまっているかよく観察してみるとヒントがあるかもしれません
以上、凡才でした。
よろしければ次の記事もご覧ください。
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