こんにちは、凡才です。
気軽に読める寓話を通して、
人生を豊かに生きるヒントを考えるシリーズです。
今回は「2人のモイシュ」というお話です。
- 自分の待遇は低いと感じている人
という人に役立つ記事です。ぜひ最後までお付き合いください。
参考書は以下です。
あらすじ

あらすじを紹介します!
ポーランドの穀物商のもとで「モイシュ」という名前の若い男が2人働いていました。
- 1人のモイシュは週に2ズウォッティ(お金の単位)
- もう1人のモイシュは週に6ズウォッティ
という感じで、2人の報酬には違いがありました。
あるとき、2ズウォッティのモイシュは雇い主である主人に聞きました。

あっちのモイシュは週に6ズウォッティももらっているのに、
なぜ私は2ズウォッティなのですか?

まあ、待っていなさい
そのうち理由を教えてあげよう
数日後、穀物商の家の近くを10台ほどの荷馬車が通りかかりました。
主人は急いで2ズウォッティのモイシュを呼んできて命じました。

道に下りて行って、何を運んでいるのか聞いてきなさい
さっそく聞きに行ったモイシュは報告しました。

トウモロコシを運んでいるそうです

では、どこに向けてトウモロコシを運んでいるのか聞いてきなさい
モイシュはまた聞きに行ってきて報告しました。

トウモロコシを市場に運んでいるそうです

では、誰に頼まれてトウモロコシを運んでいるのか聞いてきなさい
そのころには荷馬車は村のはずれにさしかかっていたので、
モイシュは追いつくために必死に走り回らなければなりませんでした。
戻ってきたモイシュは報告しました。

隣町の町長に頼まれた荷物だそうです

では、トウモロコシの値段を聞いてきなさい
モイシュは足で荷馬車に追いつくのは無理だと考え、馬を走らせて聞きに行きました。
戻ってきたモイシュがトウモロコシの値段を伝えると、主人は言いました。

そこで少し待っていなさい

なんだか、もっとやりようがあったんじゃないかなってくらい行ったり来たりしてるね

お、良い視点ですね!
ちなみに、1ズウォッティはだいたい\32~\33前後ぐらいです
物価が分からないのでアレですが、賃金2~6ズウォッティってだいぶブラックなのでは!?
と思っちゃいますね…
さて、お話の続きを見てみましょう。
次に主人は6ズウォッティのモイシュを呼んできて言いました。

道に下りて行って、さっき通った荷馬車の商人たちの様子を見てきなさい
さっそくモイシュは馬に乗って出かけていき、戻ってきてからこのように報告しました。

あの人たちは隣町の町長に頼まれて、トウモロコシを市場まで運んでいたそうです
売値を聞いてみて、「それより少し高い値段で買う」と伝えたら、
重い荷物を運ぶのに疲れたので、うちに荷物を卸すと決めてくれました
今、こちらに向かっています
それを聞いた主人は2ズウォッティのモイシュに向かって言いました。

これで2人の賃金が違う理由が分かっただろう?
「2人のモイシュ」の教訓
今回のお話から学べる教訓は何でしょうか。
私が感じた教訓は以下です。
- 真のニーズを理解できたものが勝つ
詳しく解説します。
真のニーズを理解できたものが勝つ

あるモイシュは賃金2ズウォッティで、もう一人のモイシュは賃金6ズウォッティでした。
この差の理由を何となく感じていただけましたか?
私が感じた賃金差の大きな理由は、
「真のニーズが理解できる人かどうか」という点です。
穀物商がモイシュに「荷馬車を見てきなさい」といったのは、
別に荷馬車そのものが気になっているのではありません。
「荷物が穀物であれば値段を聞いて、うちの利益になりそうなら卸してもらいたい」
という真のニーズが隠れています。
ここを感じ取れるかどうかが2人のモイシュの大きな差だと感じます。
- 2ズウォッティのモイシュ:真のニーズがイメージできていないので、指示されたことのみを聞いてくる。結局値段を聞いてくるまでに5往復もするハメになった
- 6ズウォッティのモイシュ:真のニーズを察して、たった1往復でニーズを満たすような結果を実現させた

でもさでもさ!
穀物商の指示も2ズウォッティのモイシュには「何を運んでいるか聞いてきなさい」って言って
6ズウォッティのモイシュには「様子を見てきなさい」って指示が違ってたよ!
そこも影響してるんじゃない?

そこは穀物商の中でわざと分けてたと思いますよ!
おそらく2ズウォッティのモイシュに「様子を見てきなさい」と言っても、
本当に見るだけで帰ってくるでしょうからね…
相手の言葉から「真のニーズ」を感じ取る、
これはビジネスや日常生活でも大いに役立つ力です。
そして、このような力を鍛えるのに効果的なのが家庭でのお手伝いの経験なのだそうです。
一朝一夕で身につくものではありませんので、
あなたも今日からご家族のサポートを積極的に買って出てはいかがですか?

自分が中心で家事をまわしてるよ!という方は、
まわりに遠慮なくお手伝いをお願いしちゃいましょう
それがめぐってお手伝いする人のためにもなりますから
ちなみに、家事の手伝いはお互いにある程度の譲歩をしないと
ケンカの原因にもなりがちです。
以下の記事が参考になりますので、ぜひご一読ください。
まとめ
今回は、寓話「2人のモイシュ」のあらすじとそこから学べる教訓を紹介しました。
報酬に差があった2人のモイシュ、その理由は「真のニーズ」を理解できているかどうか
- 真のニーズを理解できたものが勝つ

よし!僕も妻のお手伝いしてニーズを感じられるように
練習するよ

ただ、あくまで「ニーズを感じる力」は副次効果として期待する程度で、
お手伝いの根底は相手への「感謝」と「気づかい」であってくださいね!
以上、凡才でした。
よろしければ次の記事もご覧ください。
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