こんにちは、凡才です。
気軽に読める寓話を通して、
人生を豊かに生きるヒントを考えるシリーズです。
今回は「2人の商人」というお話です。
- ブログなど副業をしている人
- 自分の商品が売れなくて困っている人
という方に役立つ記事になっています。
ぜひ最後までお付き合いください。
参考書は以下です。
あらすじ

早速あらすじを見ていきましょう!
むかしむかし、江州(現在の滋賀県)の商人と他国の商人が、
一緒に碓氷(うすい)の峠道をのぼっていました。
暑い中を重い荷物をたくさん背負って険しい坂をのぼるのは、それはそれは大変なことでした。
道中、2人が荷物をおろして木陰で休んでいると、他国の商人が汗を拭きながら言いました。

この山がもう少し低かったらいいんですがね
楽な仕事などないことは重々わかっていますが、
こんなに険しい坂をのぼるようなら、
いっそ行商をやめてしまおうかと思ってしまいますよ
これを聞いた江州の商人は、にっこり笑って言いました。

同じぐらいの荷物を背負っているので、しんどさは私も同じです。
けれど、私はこの碓氷の山が十倍ほども高くなってくれればいいと思っていますよ。
そうすればたいていの商人は山を越えきれずに諦めて引き返すでしょう。
そのときこそ私は1人で山の向こうへ行って、思うままに商売をしてみたいのです
碓氷の山がまだそれほど高くないのが、私には残念ですよ
寓話「2人の商人」の教訓
さて、このお話から学べる教訓は何でしょうか。
私が感じた教訓は以下です。
- 同じ商品でも場所によって価値が変わる
- 小さなプラスアルファが大きな差をつくる
順番に見ていきましょう。
同じ商品でも場所によって価値が変わる


しんどい思いしてるのに、もっと大変になればいいって…
江州の商人はMなの?

いえいえ、決して癖の問題ではありませんよ(笑)
江州の商人の考え方は、ビジネスの原則を表しています。
それは、「売る場所によってものの価値は大きく変わる」ということです。
まったく性質・性能が同じ商品でも、
売る場所を変えるだけで利益が変わる場合があります。
たとえば以下のような場合です。
- 高速道路のサービスエリアにあるガソリンスタンドのガソリン単価
- 山の頂上付近の山小屋で売っている水
切実に商品を求めている人にとっては、値段差に関わらず買ってしまうものです。
これと同じ考え方で、もし碓氷の山が今の10倍高ければ、
それを行き来してものを売ることができる人は限られます。
そうすれば同じ商品でも今より高い値段で売ることも可能でしょう。
江州の商人の狙いはそこにあるのです、ビジネスマンの鑑ですね。
本業でも副業でも、あなたの商品、売る場所はあってますか?
いちど考えてみるといいかもしれません。

私は事務仕事だから、商品なんか売ることないよ!
大丈夫大丈夫

いえいえ、誰もが売っているもっとも大きな商品は、
人的資本(つまり労働力)です!
あなたが働いている会社は、労働力を売る場所として適切でしょうか?
小さなプラスアルファが大きな差をつくる
江州の商人の発言でもう一つ学べるところは、
「小さなプラスアルファで価値をつくろうとしている」点です。
おそらくですが、碓氷の山が10倍高くなったとしても、
江州の商人が売るものは変わらないでしょう。
しかし、「碓氷の山の越えて売りに来た」というプラスアルファの価値が大きくなり、
値段も今より上げることができるはずです。
これと同じで、ビジネスでは小さなプラスアルファで価値を大きく高めることができます。
例えば、同じブログでも
- 読んだ本の感想を紹介する読書ブログ
- 寓話や小話などのショートストーリーで、ちょっと学びが得られそうな読書ブログ
だったら、2の方が気になりませんか?
「ショートストーリーで学びになる」というプラスアルファが効いているからです。

ちなみに2は、当ブログが目指している理想の姿です
応援してくださるとうれしいです
実際、世のビジネスのなかで根本からオリジナルのアイデアを生み出せる人など
ほんの一握りでしょう。
ほとんどのビジネスは、
既にあるビジネスモデルに何かしらのプラスアルファすることで個性を出しているのです。
そう考えると、副業でビジネス始めるのも何となくやれそうな気がしてきませんか?
まとめ
今回は、寓話「2人の商人」のあらすじとそこから学べる教訓を紹介しました。
しんどい思いをして碓氷の山を越えながら、江州の商人はもっと山が高ければいいのにといった
- 同じ商品でも場所によって価値が変わる
- 小さなプラスアルファが大きな差をつくる

じゃあ、私が好きなことも
場所によっては大きな価値があるかもってこと!?

そうです!
だからこそ、1度は副業にチャレンジしてみるのがおすすめですよ
以上、凡才でした。
よろしければ次の記事もご覧ください。
コメント